
生きてゆくには
2024年1月1日に発生した能登半島地震。”お正月”という本来ならおめでたいとされる日に、大きな地震が起こってしまったことで、
いつ何が起こるかわからない現実に強く不安や恐怖を覚えた。
地震から数日、「いつか大きな悲しみが必ず訪れるのなら」と、見えない未来への不安に溺れていた夜に「それでも生きていかなければいけない、生きていきたい」心からそう思える理由を探し、希望に手を伸ばし、書き上げた楽曲。
美しいはずの海も、優しく頬を撫でる風も、変わり果て襲いかかってくる。こんな恐ろしい世界でも、顔をあげ、見渡せば、そこには
温かい手を差し伸べてくれる「あなた」がいた。
阪神淡路大震災から30年の今年、リリース日は14年前の東日本大震災が発生した3月11日。
きっと誰かがどこかで、不安や恐怖を抱えて朝を待っている。
この曲が、あなたの拭いきれぬ不安にそっと寄り添い、その心に僅かでも優しい明かりが灯るような、そんな力を持つ曲であればと祈りを込めて。